介護業界に限られた話ではないが、パートから正社員になることでより重要な仕事を担当する機会が多くなる。それがプレッシャーや負担になる部分もあるわけだが、そうした経験を積むことでスキルを磨いていく機会にも恵まれる。将来のスキルアップやキャリアアップを考えるとこれは大きなメリットになるだろう。

さらに働く施設・事業所の側でもスキルアップの支援をしてくれることもある。資格取得のサポートやセミナー・研修に参加しやすくなるといった環境が得られるのだ。施設の側としても正社員にはなるべく高いスキルを身に着けて質の高い介護サービスを提供してもらう必要があるわけだから、こうしたサポートを充実させている傾向が見られるわけだ。

もちろん、パートに比べて収入が高くなる点も見逃せない。なかなか昇給の機会がにないと言われる介護業界だが、パートよりも正社員のほうが当然収入面では恵まれている。さらに安定した就業環境を得ることで長期的なライフプランを立てやすくなる点も見逃せないだろう。5年後、10年後に自分がどんな立場で、どれぐらいの収入で働いているのかを予想しやすくなるため家庭生活なども含めたライフプランを立てやすい。

あとは冒頭の重要な仕事を任せられる点とも関わってくるが仕事にやりがいを感じやすくなる点もメリットになるだろう。大事な仕事を任せられ、サービスの利用者とより深い信頼関係を築いていくことで自分の仕事に誇りを持ち、利用者から感謝された時に達成感や満足感を得られるようになる。こうした精神面にもたらされるメリットも見逃せない。